「第6大量絶滅」を食い止められるのか? これまでの「絶滅」に学ぶ

地球の生態系には「大量絶滅」という大事件が幾度かありました。そして今、第6回目の大量絶滅が起こっているという研究報告があります。ハーバード大学のエドワード博士によると、今回の大量絶滅の原因は「人為的」なものであるとしています。人類は「第6大量絶滅」を食い止められるのでしょうか? これまでの「絶滅」を学んでみましょう。

日本で絶滅した動物たち~トキ、コウノトリ、日本カワウソ

      2015/11/05

「とき色」。

日本の由緒ある色の名前です。

日本には「色」の名前として、「○色」としない色、例えば、赤、緑などの五色以外は、「色」としていました。
桜色が通ずる如く「とき色」も伝統の色でした。

私も、画像でトキが田植えを待つ新潟県の田んぼの土壌を漁っている姿や、大きく優雅に飛翔する姿を見て覚えています。

「赤ちゃんはどこからくるの?」

という子どもの質問に対し、

「コウノトリが運んでくるのよ」

と答えた母はそれほど昔の人たちではありません。

赤ちゃんを運んでくるコウノトリ
しかし今では、子ども達に「とき色」を示せないし、「コウノトリが赤ちゃんを運んでこないので少子化となった」と言わねばなりません。
「トキ」は現在、中国、韓国に野生種があります。
日本には中国から移送し「トキセンター」で繁殖させ、放鳥したもの合計、1,814羽です。

遺伝子レベルでの確認では、すべて「ニッポニア・ニッポン」です。

江戸時代には、「トキ」は多すぎるほど棲息し、田畑の害鳥とされていました。
羽は民芸品などの加工品として、肉は食肉とされました。

コウノトリ

日本国内の絶滅の原因は「乱獲」です。

大陸で棲息するトキは、大陸への「渡り」の残留と考えられています。

「コウノトリ」の日本個体絶滅は1986年です。
が、現在でも僅かですが、不定期に渡ってくるものがあります。

コウノトリの詳しいDNAレベルの研究は少なく、亜種が飛来しているのか、在来種が飛来しているのか詳しく分かっていません。

日本はロシアから貰い受けた「在来種」から人工繁殖させています。
何度か放鳥しました。
日本から放鳥したコウノトリにはマークタグが付けられており、人工衛星を用いた追跡監視を行っています。

近代小説に、泳ぎの達者な者を「ヤツはカワウソだ」というセリフを見かけたことがあります。
もちろん、日本の小説なので、「ニホンカワウソ」のことでしょう。

「カワウソ」はそう古くない日本では珍しい動物ではありませんでした。
現在でも世界中に分布しています。

日本人が水泳を始めたのは、戦後のことで、それまでは「カナヅチ」が普通でした。
入水自殺が可能でした。
それまで、泳げる者は特別視され、「カワウソ」と呼ばれたのです。

武芸では、「古式泳法」がありました。
いずれにせよ、日本では、特別な訓練、修行があって泳げるものとされていたのです。

「吉川英治」や、半七捕物帳で有名な「岡本綺堂」などの近代日本作家の著作にも、泳ぐ人間を「カワウソ」と称して作品に登場させています。

カワウソが日本からの絶滅宣言がなされたのは「ニホンカワウソ」です。
実は、カワウソがこの宣言をされたのは2012年ですが、最後の目撃は1979年でした。

しかし、絶滅宣言の年の8月に愛媛県で目撃情報がありました。

幾度もの絶滅の危機を生き残った遺伝子を持つ我ら仲間は、今後も引き続き仲良く暮らしたいものです。

ニホンカワウソ

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